より多くの女性が、非常に早い段階で妊娠を自己診断し、また、医療専門家によって子宮内妊娠の診断が下される前に、早期に妊娠を終了させることを決断しています。そのような早い段階であっても、医学的な見地から、外科的または内科的中絶を効果的かつ安全に実施することができます。手術は早ければ早いほど、より簡単で、合併症も少なくなります。
妊娠初期に気をつけるべきことは?
妊娠6週未満の妊娠は、小さすぎて超音波検査で確認することができません(1)。したがって、妊娠した箇所を診断することはできません。つまり、子宮腔内で子宮内膜が形成されたのか(ほとんどすべての妊娠の場合)、それとも子宮外(異所性)、たとえば卵管内(非常にまれ)なのか、ということです。
ただし、以下の点に留意し、1週間後に経過観察を行う必要があします。
異所性妊娠はまれなことですが、診断しておくことが重要なのは以下のためです:
- ・女性にとって危険な状況になる可能性があるため,遅滞なく診断・治療する必要があります。
- ・外科的中絶でも内科的中絶でも終了させることができず、特殊な手術(腹腔鏡)や治療(メトトレキサート)が必要になることがあります。
子宮外妊娠の典型的な症状は、右下腹部または左下腹部の痛みが増し、常に続くことです。このような痛みを感じたら、すぐに病院を受診してください。
超音波検査ではまだ見えない超初期妊娠を診断するために、医師が血液中の妊娠ホルモンhCGの濃度を調べます。1週間後、この検査を繰り返します。2回目のhCG検査は、女性自身が尿中妊娠検査薬(低感度タイプ)を使って行うこともできます。
妊娠超初期の妊娠をしていると判断されたすべての女性において、中絶するか妊娠を継続するかにかかわらず、1週間後の経過観察を受けることは必要な予防措置です。
1週間後にhCGレベルが有意に低下していれば、中絶が成功したことを示します。大量出血や痛みなどの他の合併症がない限り、さらなる経過観察は必要ありません。
経過観察でhCG値が上昇または安定している場合、子宮外妊娠の可能性があります。この場合、できるだけ早く超音波検査を行い、妊娠の場所を診断する必要があります。その結果に応じて、さらなる検査や治療が決定されます。
このプロトコルが守られている限り、超初期妊娠の中絶は非常に効果的で安全な処置です。